最近、00 年代の映画とドラマ三部作を観ました。順番に「大江東去」「絶対権力」「高緯度戦慄」で、その間に「私は潘金蓮ではありません」という作品も観ました。
最初の二つは全体的にクオリティが高かったですが、個別の場面には不足がありました。「高緯度戦慄」は一日一晩かけて全 30 話を一気に観ましたが、水分のない長さで、その高緯度の地域に完全に没頭させられました。
これらの三部作を観終わっても物足りなく、同じような作品を探そうとしましたが、満足のいくものは見つからず、そのために少し書き物をすることにしました。近年の「人民の名義」は評価が高く、これらの作品と同じジャンルですが、個人的な意見としては、その探求する問題の深さやキャラクターの充実度は、20 年以上前の作品にはまだ及ばないと思います。
「大江東去」では、二人の幹部の変化が重要なテーマでした。都市の建設と発展に功績を立てた市レベルの幹部でありながら、一人は自分の成果に対する「自己へのご褒美」として、もう一人は自分を 10 年待っていた親友に対する「新しい家族のスタートアップ資金」の一部を受け取るために転職しました。
「絶対権力」では、幹部が「絶対権力」を持つときの仕事の二面性について議論されました。一方で、改革と発展において結論が出せない難題に直面した場合、自身の統治理念や政策を推進するために絶対的な結論を導きます。他方で、絶対権力を持っていても、幹部が自身を厳しく制約していても、周囲の人々によって権力が「盗まれる」ことは避けられません。
「高緯度戦慄」は刑事ドラマの外殻を借りて、誤った「功績者」の評価について探求しました。非常に政治的に正しくない視点を提起し、幹部の腐敗の過程においても、人々は責任を負っていると述べました。作品中の王志飛の刑事役は、「破冰行動」の黄景瑜を思い起こさせます。おそらく、このような役柄にはこのような姿が必要なのでしょう。
一方、興味深い現象があります。これらの三部作には「第三者」のイメージが登場しますが、当時、このようなイメージにはあまり価値判断が加えられず、また、これらのイメージもあまり嫌悪感を抱かせませんでした。もちろん、これは単なる観察ですが、核心的な価値観の観点から言えば、これらのイメージを嫌悪感を抱かせるように書くことも悪いことではありません。また、「高緯度戦慄」では、二つの重要な家族の描写が、私の結婚に対する恐れを治療する効果がありました。夫婦間の互いを思いやる争いは、あまり嫌悪感を抱かせないものです。